こんにちは!福seeです。
介護業界で10年以上働いています!
このブログでは私が知る介護という仕事の実態と、生きた現場情報を書いてます。
ご自身の転職活動や介護の知識として是非お役立て下さればと思います!
今回のこの記事を読むと…
介護の仕事に対して「自信と、誇り」が持てる様になります!
随分大風呂敷を広げましたが…!大丈夫か!?
…下記に目次がありますので、目次だけ読んでもらっても良いし、知りたい所だけクリックして読んで貰っても大丈夫です(^-^)v
それでは早速内容に入って行きますね!
ドキドキ( ;∀;)!
「ありがとう」と言われる事が、この仕事の全て

突然ですが仕事をしていて、人から「ありがとう」と言われるとみなさんはどんな気持ちになりますか?「とんでもございません!」と思いますか?それとも、「当たり前だー!」と思いますか?それとも「うるせーよ笑」と思いますか?
みなさんがどんな答えになったとしても、人から「ありがとう」と言われると嬉しくもあり、恥ずかしくもなるとも思います。
介護という仕事は、利用者やそのご家族様から「ありがとう」と言われる事。
それが、この仕事の全ての喜びだと言っても過言ではありません。
この記事ではその理由について私なりに赤裸々に書いて行こうと思います。
「ありがとう」という言葉自体がサプライズ

かなしいかな社会的に見てまだまだ”介護士”という職業は、他の業種に比べて地位も名誉も低いのが現実です(2023年時点)。
いわゆる『誰にでも出来る仕事』だと思われるのがその理由なのかもしれませんね。
ですから利用者から言われる「ありがとう」という言葉の重みは、実感として感じざるを得ません!(あばれる君風に)。
終末期の利用者に寄り添いながら私達は仕事をしています。そして終末期を過ごす人から言われる「ありがとう」という言葉には、更に重みがある様に感じます。
みなさんも仕事をしていてお客様や取引先の方から「ありがとう」と言われた経験はありませんか?凄く嬉しいですよね。なんかジーンとしますよね。それが一日に何回も言われる感じです。もちろん言ってくれない場合もありますが、それでも言ってもらえる回数は他の仕事に比べて多いと思います。
「ありがとう」という言葉をWikipediaで調べると“「めったにない」「めずらしい」を意味する「有り難し」という言葉が語源である。”と出ます。もしかしたら「ありがとう」という言葉を言われる事自体がサプライズなのかもしれませんね。
この世の中には「ありがとう」という言葉が溢れかえっていて、そのありがたみに気付けずにいるだけかもしれません。
井戸を掘る男の話

こんな話があります。
砂漠で一人、汗だくになりながら井戸らしきものを掘ってる人がいます。よく見ると彼の手には血豆が出来ていて、その手からは血が滲んでいます。その上全身傷だらけです。
旅人が彼に「こんな所で何してるんですか?」と質問すると、
「井戸を掘ってるんだ!見れば分かるだろ。」と答えるのか?
「仕事をしてるんだ!」と答えるのか?
はたまた、
「井戸があればみんなが助かるだろ?だから掘ってるんだよ」と、答えた人がいたとします。
最後の答えを聞くと、なんだか偽善者っぽく聞こえる人もいるかもしれませんが、
介護という仕事を選んでこの仕事をするならば、それぐらいの志しがあっても良いのかなと思います。
厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、
人の終末期に関わり毎日要介護者のケアをし続けるという事は、生半可な事では無いからです。
自分自身の心と体を通常に保つのがやっとという時があります。
だからこそ職場の仲間がいて、ケアマネがいてご家族様がいて、はじめて介護という仕事が続けられるのだと思います。
毎日毎日おじぃちゃんの介護をしている、お嫁さんを助けよう!

『包括的に介護者の負担を軽減する』と言う考え方があります。
なんのこっちゃ難しい感じがしますが汗!簡単です(^ ^)!分かりやすく言うと、
「毎日毎日、おじぃちゃんの介護をしているお嫁さんを助けよう!」という考え方です。
読んで字のごとく、『包み込む様に支援して行く。』という考え方です。
例えて言うなら、川で溺れている子犬を見つけたら、”みんなで”力を合わせて助けよう!という考え方。
一人はロープを持って来て、一人は助けを呼んで来て、一人は浮き輪になりそうなものを持って来て、一人は、、、みたいなイメージです。イメージ出来ますかね汗
先程話しましたが要介護者を介護し続けるという事は本当に大変な事です。仕事として10年以上の経験がある私でも、ご自宅での介護というのは想像を絶します。おそらくご自宅で介護されてるご家族の方が、我々プロよりも遥かに大変だと思います。
その方に協力体制があるならまだしも、ほとんどの介護を一人で行うとなれば、物理的にも精神的にも無理が来ます。私達施設介護員は、シフト制で要介護者をケアしていますので、定時が来たら家に帰れますし、要介護者のケアを仕事だと割り切れます。業務も分割出来るし、職場の同僚(仲間)もいるのでグチも言えますしね笑!
これがほとんどの介護を一人で行うとなれば非常に困難な事です。
現在もし、お一人で介護と向き合っている人がいるとしたら、心から応援のメッセージを送ると共に、どうか私達プロに、その大変な事の一部をお任せ下さい。と言いたいです。少しで良いですから任せて下さい。
そこで登場するのが『包括的に介護者の負担を軽減する』と言う考え方です。
キーパーソン(例:ここでは介護しているお嫁さん)を、私達プロの介護チームが力を合わせて、負担を軽減させ精神的な余裕、時間的な余裕を持って頂いて、要介護者だけではなく、キーパーソンであるその人にも、『その人らしく生活して頂く』と言う考えです。
お娘さんに自分の時間で映画を観てもらうとか、友達とご飯を食べに行ってもらうとか、自分の好きな服を買いに行ってもらうとか、そういった生活を送って頂く為にある考え方です。
これを社会福祉法では、『包括的な支援体制の整備』と呼び、市町村に対して整備が努力義務とされています。(社会福祉法第106条の3第1項各号より)
ですから、
現在介護に苦しんでいる方がいるなら、是非ともその負担を是非共私達プロの介護職に任せて頂きたいと思います。
そしてそうしてもらう事こそが、私達介護職の存在意義でもあるからです。
介護者も支えているという自信を持とう

これから介護の仕事をする人も、現在介護の仕事をしている人も、利用者だけでなく
『利用者家族も含めて支援している』という事を頭に入れて仕事をすると、あなた自身の負担も軽減されると思います。
かくゆう私も、利用者や家族から「ありがとう」と言われると、恥ずかしくも嬉しい気持ちにもなりますし、まあ何より
「私の仕事には意味があったんだな」と思います。それが10年以上この仕事を続けて来れた要因だと思います。
そして頑張れば頑張るほど、「ありがとう」と言う言葉は反作用の様に、そのままの力であなたに返ってきます。
『私達は、目の前の利用者だけでは無く、利用者の介護者も支えてる』とゆう、強い自信を持って下さい。
そしてその中に誇りを持ち、堂々と仕事して下さい。
社会的に見て地位も低いし…などと考える必要はありません!!
このメッセージは2023年に発信しています。未来の介護職の評価が今とは違い、高く評価されている事を願います。
まとめ

「ありがとう」という言葉には、二種類ある。
①利用者から言われる「ありがとう」と、
②ご家族から言われる「ありがとう」である。
私達介護職は利用者だけでなく、
「ご家族の生活も支えている」という強い“自信”を持って、その中で“誇り”ある仕事をしよう。
私がここで断言します!あなたは、ご家族にとってのスーパーヒーローです!!
以上です!
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
あなたのこれからの人生が、ますます楽しく幸せであります様に。