はじめに

介護職の退職理由第一位が、「人間関係」という事実を知る
先程も話した通り、介護職における退職理由堂々の第一位が“人間関係”となってます!( ;∀;)
全産業別に見ても人間関係を理由に退職する人が多くて、男女で退職理由一位、二位を独占しています。
分かりやすい様に厚生労働省のデータを元にランキング表を作ってみました。
【全産業退職理由ランキング】
性別 |
第一位 |
第二位 |
第三位 |
男性 |
定年・契約期間の満了 |
職場の人間関係が好ましくなかった |
給料等、収入が少なかった |
女性 |
職場の人間関係が好ましくなかった |
労働時間、休日等の労働条件が悪かった |
定年・契約期間の満了 |
※令和5年雇用動向調査結果の概況より情報引用(その他の理由を除く)
上記図をご覧頂けると分かると思いますが、要するにほとんどの人は、定期退職を除けば人間関係が理由で辞めて行くか、労働環境に不満を持って辞めて行く事になる訳です。
そうです!退職理由の表を作る時に男女共通でコピペを使えてしまう程に、退職の理由というのは男女共にほとんど同じなのです!
日本料理におしょうゆが欠かせないのと同じ様に、退職理由を語る上で人間関係と労働環境のどちらかは絶対に欠かせないという訳です!
先に示した様に我々介護業界でも堂々の退職理由トップが、人間関係が原因となっています。
おじさんと呼ばないで
「子は鎹(かすがい)」という諺はそのまま『利用者は鎹(かすがい)』と訳せます
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”子は鎹(こはかすがい)”と言う諺があります
鎹(かすがい)は二つの木材をつなぐコの字型に曲がった釘の事です。
この諺の通り、子供がいる事で夫婦関係が保たれるご夫婦も沢山いるでしょう。
そして、これを私達の介護現場に置き換えると…
”利用者は鎹(かすがい)”
と訳す事が出来ます。
どうゆう事かと言うと…
レストランに行った時や電車に乗った時など
他人に対して真心を持って接している人を見て好感を持った事はないでしょうか?
「あ、あの人優しいな^^」とか
「あの人、親切な人だな〜」とかそうゆう感じで、
親切丁寧に仕事をしている人を見ると、その人を自然と好きになる傾向があるのだと思います。
それを計算してやれという訳ではありませんが、
利用者も穏やかな気持ちになって
周りの人からも好感を持ってもらえるのであれば、
これはやった方が良い事だと思いませんか?
子は鎹(かすがい)
壁に耳あり、障子に目あり
人の振り見て、我が振り直せ
古(いにしえ)の言葉には
私達の仕事に役立つ技術が詰まっている様に感じます
エイジズム(年齢差別)という言葉を知っておこう

エイジズム(年齢差別)という言葉があります。
1969年に老年学の父と言われるアメリカのロバート・ニール・バトラー(Robert Neil Butler)氏が提唱した考え方で、年齢が違う人を差別的に見たり偏見を持つという意味があります。
無意識に年齢差別をしてしまったり、高齢者等に対して「高齢者なのに、こんな格好するなんて…」と思ったり、「〜をするには年を取りすぎてる」と思ってしまう事もエイジズムにあたると言います。
更に同じくアメリカの老年学者のエルドマン・パルモア(Erdman B. Palmore)氏は、エイジズム(年齢差別)を「レイシズム(人種差別)とセクシズム(性差別)に続く、三番目の重い差別である」と主張しています。
つまり高齢者で無いものが高齢者を差別して、自分よりも価値が無い存在だと思ってしまうという事です。
介護の仕事をするという事は当たり前ですがお客様全員が高齢者という事になります。
認知症を持っている利用者も沢山いて、身よりのない高齢者も沢山います。
障がいなどもありこちらの話に耳を傾けない利用者も沢山います。
単純に「ん?何でこの話伝わらないの…?」と思う事も多々あります。
現場経験はある程度ありますが、ぶっちゃけ仕事中にエイジズムを感じた事が無いと言ったら嘘になります。
そしてそれが毎日続きます。
良くも悪くも利用者を家族の様に思う事があります。
利用者がお客様であると言う事を時に忘れてしまいそうになる時があります。
仕事が上手く行かなかったり上司や同僚との折り合いが上手く行かなかったりした時に、イライラをぶつけてしまう事もあるかもしれません。
ですが、それを人は観ています。。
上司や同僚はどこかで観ています。。
そして何より、利用者が一番近くで、あなたのそんな姿を観ています。
みんなで気をつけて行きましょう。
人にやさしく

自分より立場の弱い人に対する接し方に、人の偉大さは現れる。
トーマス・カーライル
トーマス・カーライル(1795.12.4〜1881.2.5没。イギリスの思想家・作家)は言いました。
皆さんにも身に覚えがある筈です。
電車の中やお店の中で自分よりも立場の弱い人に対して冷たく当たったり高圧的な態度をする人を見て、無性に腹を立てた経験はありませんか?
「何言ってんの?!あの人!」とか
「何でそんなに偉そうなの?!」とか、、
理解に苦しむ場面を見聞きした人も多いと思います。
それはやはり、、介護の現場でも同じ事が言えます。
自分がどんな状態であろうと、利用者に対して真摯に接している姿を見せ続けて行く事で、周りからのあなたへの信頼度は上がって行きます。そうすると自然に、職場でのあなたの存在感が増して行きます。
私達はお金を頂いている利用者の事を、”お客様”である事を、かなしいかな忘れてしまう時があります。
閉鎖された空間で365日毎日暮らしていると、そんな当たり前の事すら忘れてしまうのです。
これは意識しておかなければならない大切な事ですので、皆で気を付けたい所です。
“自分より立場の弱い人に対する接し方に、人の偉大さは現れる。“
トーマス・カーライルのこの言葉は、どんな立場や職業の人にも当てはまる言葉だと思います。
それでは!まとめ!です!!
まとめ
“利用者は鎹(かすがい)です。あなたの利用者に対する態度次第で、あなたの職場での居場所が決まリます。エイジズムという言葉を理解して、真摯に利用者に接していれば、自ずとあなたの職場内での人間関係は良くなります。”
以上です!
色々と厳しい事も書きましたが、利用者と自分を守る為です。
あとは自分なりに仕事をするだけですよ^^
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
あなたのこれからの人生が、ますます楽しく幸せであります様に。