はじめに
人間関係を語る上で、まず最初に押さえておきたいのが“挨拶”です。
「挨拶」という言葉を辞書で引くと…
「挨」は押す「拶」は迫る意で、本来、禅家で門下の僧に押し問答して、その悟りの深浅を試すこと
デジタル大辞泉 小学館より引用
とあります。
本来、仏教用語だったのですね。そこから民間に広まり現在の形になったと言われています。
他にも江戸時代には裁判結果に納得が出来ない時に各藩が江戸幕府に問い合わせることを“挨拶“といったり、不良仲間で仕返しを意味する語。と言ったドキドキする様な意味もあります。(デジタル大辞泉小学館、wikipediaより引用)
つまり挨拶には色々な側面があって、それだけに奥深いという事ですね。
なので今回はその「挨拶」について深く考えて行きたいと思います!
礼に始まり礼に終わる

海外ではドラマ SHOGUN 将軍 が大人気ですが、武士道には日本人なら誰もが知る、
「礼に始まり礼に終わる」という言葉があります。
この言葉を語り尽くすと膨大な時間がかかってしまうので、私なりに簡単に説明させて頂くと
『礼儀とは、思いやりや感謝の気持ちを持つ、謙虚な心構えのこと』となります。
他にも礼をする事で怪我の防止に繋がったり、トラブルを回避したりする意味もあるそうです。
勿論、相手を敬ったり尊重したりする意味もあるそうで、人間関係をスムーズにする為には必要なものだと言えます。
更に調べていくと
「礼に始まり、礼をもって行い、礼に終わる。」
と、いう考え方もある様で、私はどちらかというとこっちの方がしっくり来ました。
要するにその礼に、どの様に気持ちを込めるかと解釈する事が出来ます。
もしもあなたが、武道家や僧侶の様に挨拶が出来なかったとしてもそれでも良いと思います。
下手でも良いのです。声が小さくても良いのです。心を込めて挨拶をすれば相手に気持ちはちゃんと伝わる筈です。
挨拶のポイントは

こんな偉そうな事を言ってる私自身、きちんと出来ているかわかりませんが“挨拶をする“という意識だけは持って毎日出勤しています。
ポイントとしては、相手に
「私はあなたに挨拶してますよ」とちゃんと伝える事です。
それも自分から相手にした方が、相手も「挨拶されてる」と、強く感じやすいと思います。
最初に話した仏教用語の部分の、押し問答と通じる部分もある様に感じます。
たった一つの挨拶という行為だけで、その人に対する印象までも変わってしまう程、挨拶というのは強烈なインパクトを与えます。
例えは悪いかもしれませんが、人気芸人の掴みのギャグの様にその人の印象を観る人の心に焼き付けてしまえる程の効果を持っているのです。
ですからあなたも、
職員に対しても利用者に対しても心を込めて挨拶をするだけで、あなたの職場での印象はきっと変わる筈です。
ギャクまでする必要は無いと思いますけどね笑
介護施設の場合

介護施設の場合、利用者は耳が遠い人が多いです。難聴の人も多いですし補聴器を付けている方も多いです。なので、小さい声で挨拶だけしても伝わりません。
軽く会釈やお辞儀といった動作を入れるだけで、グッと伝わり方が大きくなります。
つまりは「私はあなたに挨拶してますよ」と伝えるという事です。
「利用者には挨拶出来るのに、職員には人見知りで中々出来ないです…」
という人見知りのあなたは、利用者を練習相手だと思っても良いと思います。
あなたが人付き合いが苦手でそれでも頑張って挨拶をしている事ぐらい、利用者も職員も分かってくれます。
それ程に利用者の懐というものは深いものです。
それが介護施設の面白い所でもあるのです。
いくら挨拶が大事だからと言って、寝てる人にまでする必要はないですからね笑
程々に、疲れない程度に、自分なりの”間”で挨拶して下さいね^^
逆にやり過ぎてギクシャクしてしまってあなたが疲れてしまいますから!
それでは!まとめ!です!!
まとめ

挨拶はとても大切。心を込めて挨拶をすれば、様々なトラブルを回避出来て人間関係がスムーズに進みます!「心を込める」という事を忘れずに。
以上です!
挨拶…考えれば考える程奥深いですね…
私も気をつけて行こうと思います!